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春の訪れ

帯広市は少し前からようやく春らしくなり、コブシ、エゾムラサキツツジ、福寿草が一番乗りで咲き始めました。そして、本日、ついに桜が開花しました。なので私は朝から意味もなくハッピーな気分です。

ところで、故人小林秀雄さんの講演を録音したものの中に、桜について話しているものがあります。私は、桜の季節になる度に彼の話を思い出します。彼は江戸っ子口調で、外見よりも意外と高い声で話しています。

そして、本居宣長の歌「敷島の大和心を人問はば朝日に匂ふ山桜花」の山桜花について、元来、日本の桜は山桜だ。ソメイヨシノなんてのは、日本の桜じゃなく、あれは植木屋がやったことで...と、もっともらしい口調で話し始めるのです。

小気味良い話し口調が私の耳には心地良く、また、私はそういう話を聞くのが大好きなので、ニヤニヤしたり、心の中で唸ったりしながら聴いてしまいます。

けれども、もし今の時代なら、この口調で批評・モノ言う人は、ありがたがられる前に口の悪い人だとレッテルを貼られて、きっとSNSなんかで炎上するんだろうなぁ...、あの時代で良かった良かったと、私はいらぬ事ではありますが少し安堵するのです。

ところで、実家ではそろそろ裏山でタラの芽が採れる頃です。私が春に実家に帰った時には、よく父と山菜取りに出かけました。今年はGWに三日間帰省する予定なので、今年も一緒に山菜採りに行きたいな。近年は熊が行動範囲を広げていて、2年前にとうとう実家の近くにも出没しました。インドから届いたカウベルを熊よけがわりに父にプレゼントしようかしら。


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